健康経営支援サービス
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大手旅行会社勤務、製薬会社勤務を経て、2023年より現職。
30歳から走ることに目覚め、24時間で何キロ走れるか距離を競うウルトラマラソンの4期連続日本代表、3期連続キャプテンを務める。今も世界へ挑戦し続ける。
会員制ランニングスクール「Keep Running」を運営しながら、法人対象に「健康経営」の研修・サポート事業を行う。「健康経営」に必要な「運動」「栄養」「休養」をサポートする。
新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、多くの企業で在宅勤務が急速に普及しました。
在宅勤務の増加に伴い、従業員の生活様式にも大きな変化が生じましたが最も顕著な変化の一つが、日常的な運動機会の減少といえます。
第5回目の本コラムでは、運動機会の減少に関して、企業における運動促進の施策や取り組みについてご紹介いたします。
新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、多くの企業で在宅勤務が急速に普及しました。日本テレワーク協会の調査によると、2020年の緊急事態宣言以降、テレワーク実施率は大幅に上昇し、特に大企業では約7割がテレワークを導入しています。この傾向は、感染状況の改善後も継続しており、多くの企業が「ニューノーマル」としてハイブリッドワークを採用しています。
在宅勤務の増加に伴い、従業員の生活様式にも大きな変化が生じました。最も顕著な変化の一つが、日常的な運動機会の減少です。通勤や外出の機会が減ったことで、多くの人々が以前よりも身体を動かす機会が少なくなりました。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、運動習慣のある者の割合は、2019年の20-64歳では男性23.5%、女性16.9%と働き盛り世代で低い値を示しています。これは、在宅勤務の影響も大きいのではないかと考えられます。
(厚生労働省の「国民健康・栄養調査結果の概要」運動習慣者の状況P25 図34より)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf
在宅勤務による運動機会の減少は、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
在宅勤務における運動機会減少の問題に対しては、以下のような解決策が考えられます。
以下に、企業における在宅勤務時の運動促進の具体例を紹介します。
IT企業A社の事例A社では、在宅勤務の導入に伴い、以下の施策を実施しました。
これらをただやるだけでは、コミュニケーションの目的は果たせても、健康経営としての本来の目的が果たせません。従業員が健康になったかどうか、休職者数が減少傾向かどうか、実績拡大につながっているかどうか、などが評価され、次のアクションへ移して行く必要があります。
実際に評価していくためには、健康管理データのデータベース化が出来ていれば、評価が容易になり、継続的に実施することが可能となります。
また、これらの施策を実施する際には、以下の点に注意が必要です。
これらの注意点からも、健康管理データのデータベース化は企業の健康経営促進に重要な役割を示すことが分かります。
在宅勤務における運動機会の減少は、個人の健康だけでなく、企業の生産性や医療費にも大きな影響を与える問題です。健康経営の観点から、この問題に積極的に取り組むことは、従業員の健康増進と企業価値の向上につながる重要な投資と言えるでしょう。
企業は、従業員一人ひとりの健康を大切にし、働きやすい環境を整えることで、持続可能な成長を実現することができます。在宅勤務時代における新たな健康経営の形を模索し、実践していくことが、これからの企業には求められています。
新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、多くの企業で在宅勤務が急速に普及しました。この変化は、従来の健康経営の概念に新たな課題をもたらしました。運動機会の減少やコミュニケーション不足など、在宅勤務特有の問題に直面する中で、健康経営の未来はどのように展開していくのでしょうか。
これからの健康経営の方向性と、推進していくためのポイントについて考察します。
健康経営の未来において、テクノロジーの活用は不可欠です。特に在宅勤務環境下では、従業員の健康状態を直接観察することが難しいため、テクノロジーを活用した健康管理がより重要になります。
在宅勤務によるコミュニケーション不足は、メンタルヘルスの悪化や組織の一体感の低下につながる可能性があります。健康経営の未来では、テクノロジーを活用しつつ、人間的なつながりを大切にするコミュニケーションの再構築が重要になります。
健康経営の未来では、一律のプログラムではなく、個々の従業員のニーズや状況に合わせた健康プログラムの提供が重要になります。
在宅勤務の増加により、仕事と私生活の境界が曖昧になっています。健康経営の未来では、ワークライフバランスからさらに進化した「ワークライフインテグレーション」の考え方が重要になります。
健康経営の未来では、その効果を適切に評価し、継続的な改善につなげることがより重要になります。
健康経営の未来では、企業単独の取り組みだけでなく、社会全体との連携がより重要になります。
健康経営の未来は、テクノロジーの進化と人間性の尊重が融合した新たな働き方の実現にあります。在宅勤務の増加がもたらした課題を、むしろチャンスとして捉え、より柔軟で個別化された健康経営を推進していくことが重要です。
同時に、人間的なつながりや個々の従業員の自律性を尊重することも忘れてはいけません。テクノロジーと人間性のバランスを取りながら、従業員一人ひとりの心身の健康と、企業の持続的な成長を両立させていくことが、これからの健康経営の目指すべき方向性と言えるでしょう。
企業は、この新しい健康経営の概念を積極的に取り入れ、常に進化し続ける姿勢を持つことが求められます。そうすることで、従業員の健康と幸福度を高めつつ、企業の競争力と社会的価値を向上させる、真の意味での健康経営を実現することができるのです。